Q:頭痛の症状は年代によって変わるって本当?
繰り返す頭痛には代表的なものとして3つのタイプがあり、そのうち女性に多いのが、片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛は、10代後半から多くなり、最も多い30代では5人に1人が片頭痛もちといわれています。痛みを引き起こす要因には、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量の変動が挙げられており、エストロゲンの血中濃度が低下する生理前や生理中、出産後は頭痛が起こりやすくなります。
また、更年期に頭痛が悪化する場合もあります。エストロゲンの変動に加え、子どもの独立や夫の定年退職、親の介護といった生活環境の変化が重なり、頭痛が多くなるのです。しかし、閉経し、エストロゲンの変動がなくなると頭痛の頻度が減り、痛みも軽くなる傾向があります。
一方、年代に関係なく起こるのが、緊張型頭痛です。人間関係や家庭で問題を抱えている、長時間同じ姿勢でいるなど心身のストレスが重なると、首や肩の筋肉が収縮。血行不良から痛みが起こると考えられています。
Q:自分の頭痛タイプを知る方法はありますか?
片頭痛は、こめかみから目の辺りにかけて片側または両側に、ズキンズキンとした強い痛みが発作的に起こり、動くと痛みが強くなります。一方、緊張型頭痛は、頭全体がギュッと締めつけられるような痛みで、体を動かしても痛みが強くなりません。群発頭痛は、片側の目の奥がえぐられるような激痛で、じっとしていられません。発作が起きたら、病院に行くようにしましょう。
また、痛み以外の症状もタイプを見極めるポイントになります。片頭痛は吐き気や嘔吐、光と音に敏感になるといった症状を伴います。その他、痛みが起こる前に生あくびがよく出る、イライラするなどの予兆や、目の前に稲妻のような閃光が見えるといった前兆が現れることもあります。緊張型頭痛は肩や首のこり、群発頭痛は痛む側の目が充血して涙が出るなどの症状を伴います。
頭痛の種類により応急ケアが異なるため、自分の頭痛タイプを知っておくことはとても大切です。