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■渡辺祥子(映画評論家)

評価:★★★

自在に動き回るカメラがとらえるレストランの素顔と様々な人々の表情がとてもリアル。でも残念ながら美味しさが生まれる幸せな場所の雰囲気はゼロ。計算ずくの全編ワンショット撮影は迫力を生んでも温かみには欠ける?

■大場正明(映画評論家)

評価:★★★★

全編ワンショットのドキュメンタリーのような生々しさに目を奪われるが、脚本も見逃せない。登場人物たちの公私にわたる様々な問題を詰め込んだ脚本によって、レストランが社会の縮図に見えてくるところが大きな魅力。

■LiLiCo(映画コメンテーター)

評価:★★★★

レストランの裏とちょっとだけ表を舞台に、ワンショットであのワクワクとドキドキ、活気溢れる空気感、更に衝撃のラスト。素晴らしい! クセあるお客様に会いたい。特にワイン男。観た帰りは絶対に外食したくなります。

■わたなべりんたろう(映画ライター)

評価:★★★★

全編ワンカット映画は今までもあったが、今作は人間ドラマを濃密に描いた点がポイント。ワンカットで描くと上映時間が映画内での経過時間と同じになり無理が生じることもあるが、サスペンスとして機能させて成功。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2022年7月29日号