3社のアイスコーヒー戦略を踏まえたところで、飲み比べてみた。


 
■セブンカフェ 高級キリマンジャロブレンド アイスコーヒー (レギュラー・110円)
定番のアイスコーヒー(レギュラー・100円)より、コーヒー豆のこうばしい香りが強くなった。コク深い苦み→甘み→酸味が感じられ、30分ほどして氷が溶けてきてもコク深い味わいが残っていた。リラックスタイムに合いそうな贅沢感がある。

■ファミマカフェ アイスコーヒー(S・100円)
セブンカフェよりも香りは軽やか。一口目から深くきりっとした飲み心地で、酸味→苦み→甘みのようなイメージで口の中に広がった。セブンカフェがゆっくり味わいたいアイスコーヒーなら、こちらは喉が渇いた時に一気に飲みたい、爽快な味。

■ローソン マチカフェ アイスコーヒー(S・100円)
 表面にエスプレッソ特有のクレマ(白い泡)ができた。甘み、酸味、苦みのバランスがよくて飲みやすく、一番、「万人ウケしそうなまろやかな味」といった印象を受けた。メガサイズを買って、ちびちび飲む人が多いというのも納得だ。

 以上はあくまでも個人の感想なので、正否は試してみてほしい。

 本格的なドリップコーヒーにこだわって直球を投げ続けるセブン、コーヒー系のドリンクとフラッペ二刀流のファミマ、コーヒーやマキアート(エスプレッソに泡立てたミルクを注いだもの)、アイスティーなど多彩な変化球を投げるローソン……と、3社の「夏カフェ」の特徴を押さえておけば、100円コンビニコーヒーをもっとお得に楽しめるのではないだろうか。

(文/コンビニジャーナリスト・吉岡秀子)