ファミマカフェの中でもリピート率が高いアイスコーヒーは、今年、プロのハンドドリップ方法をモデルにして、マシンで行う抽出レシピを変えた。

「世界大会で優勝経験のあるバリスタ、粕谷哲さんと共同開発しました。氷に負けない濃厚さと切れ味の良い後味にしています」(ファストフーズ部 カフェ・スチーマーグループの高見沢祐介さん)

 豆はブラジル、グアテマラ、コロンビア、タンザニアの4種をブレンド。コーヒー豆本来の甘さを引き出すため、甘さが特徴のグアテマラ豆の配合を増やした。酷暑の中でも「ゴクゴクとたくさん飲める仕立て」にしたという。

〇ローソンは「エスプレッソマシン」を使用

新発売の「アイスキャラメルマキアート」(200円)。甘さと苦みが絶妙だ(写真=ローソン提供)
新発売の「アイスキャラメルマキアート」(200円)。甘さと苦みが絶妙だ(写真=ローソン提供)

 ローソンの淹れたてコーヒーブランド「マチカフェ」は、3社の中で唯一エスプレッソマシンを導入している。バリエーションも多く、品目数は通年35品ほどと多い。

 商品本部 マチカフェ担当の吉岡圭太さんによると「今年のアイスコーヒーは、ブレンド豆の一部の焙煎をやや浅煎りに変更することで、苦味と酸味と豆本来の甘味のバランスがいい味わいにした」そうだ。

 コーヒー豆は契約農園のもので、ブラジル、グアテマラ、コロンビア、タンザニア豆をブレンド。どの豆の焙煎を変えたかは秘密だそうだが、リモートワーク等でデスクに置いてゆっくりコーヒーを楽しみたい人が増えた手応えがあり、「メガサイズ」も好調だという。メガサイズは270円。Mサイズの2倍の量で30円安い。こうしたコスパの良さが、コンビニアイスコーヒーの武器だ。

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気になる3社のアイスコーヒーの味は?