* * *
井口:初めまして。よろしくお願いします。
宇垣:お願いします!
井口:やばい、緊張してきたな……。実は以前、僕がやっていたラジオで宇垣さんのことをよく話題にさせてもらっていたんです。
宇垣:はい、なんとなく知っています。友達の中に井口さんの番組のリスナーがいて、「すごい宇垣の話が出てくるんだけど、聴かなくていいよ」って教えてくれて(笑)。(編註:井口さんは“ウガキスト”を自称し、「ANN0」で宇垣さんへのゆがんだ愛を繰り返し語っていた)
井口:僕はファンとして純粋に応援したくて……。
宇垣:ふふふ、絶対悪ふざけでしょ(笑)。
井口:いや、本当にいちファンなんです! 「サンジャポ」とかで自分の意見をズバズバ言っている姿をよく見ていましたけど、あそこまで言い切るアナウンサーってあまりいませんよね。
宇垣:会社員なのにずいぶん自由だなと自分でも思っていました(笑)。
井口:しんどくはなかったですか?
宇垣:あれは私一人で作ったキャラクターではなく、ディレクターさんの考えとか色々なものが合わさってできたものなので、ちゃんと楽しめていました。
井口:よかったです、その言葉を聞けて。勝手なイメージですけど、宇垣さんを見ていると、いつも何かに怒っている感じがするんです。
宇垣:私たぶん、ずっと怒っていますね(笑)。あまり人に対しては怒らないですけど、大きいものに対して怒っています。
井口:理不尽に対して?
宇垣:そうですね。会社を辞めたら少しは落ち着くかなと思っていたら、フリーになっても結構怒っているんですよね。怒りって面白いじゃないですか? だから、まあいいかって。
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