「3回目接種を完了した人は総人口で62%(7月4日時点)。ファイザー社のワクチン接種後の情報を集めた研究では、3回目接種の入院予防効果は93%、重症化予防効果は92%、死亡予防効果は81%。まだの人はぜひ打ってほしい」

 日本医師会は7月5日、角田さんのコロナ感染を発表したが、症状は軽症だという。

 では、4回目接種はどうか。グローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長は最近、高齢の患者からよく質問を受ける。

「ワクチン接種は2回目、3回目の接種後の感染状況および海外のデータを見ても、発症予防効果は2~3カ月程度。重症化予防効果は3回目接種でも実証されていることから、副反応とのバランスを考えるのであれば、現存のm-RNAワクチンなら必ずしも強く勧めるわけではありません」

 コロナ禍に入って3年、帰省を迷った人も多いだろう。記者自身、この3年は帰省を控え、「元気な親に会える機会は限られている」と痛感した一人だ。

 先月、PCR検査で陰性を確認し、単独帰省した。同じ時期に夫も実家に単独帰省した。「新型コロナウイルスは変異を繰り返しながらヒトとの間で共存していくだろう」と水野院長は言う。今後も合理的な対策をできる限り講じ、帰省しようと考えている。

AERA2022年7月18-25日合併号より
AERA2022年7月18-25日合併号より

(ライター・羽根田真智)

AERA 2022年7月18-25日合併号より抜粋

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