
放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、アイブロウサロンmime(ミメ、東京都中央区銀座)が開発するオリジナルコスメブランドLyuVieの「リューヴィ アイブロウテンプレート for women」「同 for men」を取り上げる。
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Yahoo!オーサーの一人でもある著名な美容エディター、近藤須雅子さんが「withマスク美容のトレンドが見えてきた」と“目ぢから美容”について記したのは昨年5月だった。マスク着用のせいで売り上げが減ったのは、口紅、頬紅、ファンデーション、化粧下地、おしろい……と、マスクをすると隠れてしまう部分に使うモノであり、同時にマスクの内側を汚してしまうモノたち。
また施術者と客が“密”になるネイルやエステのサロンの倒産や事業縮小などが相次いでいたのも、その頃だ。そんな中、須雅子さんが「眉カット2カ月待ち」と紹介していたのが銀座のアイブロウサロン『mime』だった。マスクをしても唯一、隠れないパーツ=眉毛のシェイピングやカラーリングに訪れる人は減らなかったというのである。
16年前、日本ではまだ珍しかったアイブロウ専門店として原宿に『LyuVie』の名でオープンして以来、モデルや女優の御用達。クオリティーの高い眉専用ツールやコスメとセンスあふれる技をもつこの店にかかると、「整形した?」と噂になるほど印象が変わるのだ。
サロンが銀座に移り、『mime』と店名が変わっても、“LyuVieブランド”のコスメやツールは続々開発。最新アイテムは、「サロン眉をご自宅でも」のコピーで売り出された「リューヴィ アイブロウテンプレート」。
これまでサロンでは、女性客には骨格や表情筋の付き方により見極めた12種の眉型を使い、男性客にはフリーハンドで施術をしてきた。この商品は、以前より声が多かった「眉の形の基準となる型がほしい」とのリクエストに応えたものだ。