自分だけで解決できない悩みがあるときは、誰かに相談するのも一手だ。学内の相談施設を利用する場合、どこが自分に適しているかを事前に見極めることが大切だという。渡邉准教授によると、学生生活全般に関する悩みは学生相談所、どこに相談すれば良いか分からない場合は何でも相談コーナーに相談するのが最適だ。現在学内の相談施設は、メール・電話を中心に対応し、相談機関によってはZoomでの面談を実施。今後は、リモート活動の拡充に加え、活動制限の緩和を見据えて安全に配慮した形での対面相談を考えているという。「悩みが大きいと相談しにくいかもしれません。しかし、それを誰かに話して共有したり、他の人の意見を取り入れたりするプロセスがとても大切です」
「新型コロナウイルスの感染拡大の影響として、自殺者が増加しないかとても心配です」と渡邉准教授。これまで描いていた夢や希望の実現への道が突然絶たれてしまったことで、強い悲しみや絶望にさいなまれることがあるという。「『コロナが終息したら自分のやりたいことができる』ではなく『コロナの影響で全てが自分の思い通りにできるわけではないけど、何か自分のやりたいことを探してやってみよう』という気持ちが大切です。困難な状況の中でも希望を積極的に見出し、行動していきましょう」
(文/東京大学新聞社・杉田英輝)