2月22日は猫の日です。美しくしなやかな肢体に高い運動能力、百花繚乱あふれ出る個性。猫は、アスリートとして高い可能性を秘めています。妄想全開、準備はいいですか。奇跡の一瞬をくれぐれも心の目で見てください。好評発売中のAERA臨時増刊「NyAERA2020(ニャエラ ニャオニャオ)」から、「猫たちの祭典ネコリンピック2020」をご紹介!
■レシーブ、トス、スパイク。練習に励む姿がみんなを熱くする
バレーボールは、身長の高さやジャンプ力など、フィジカル面の素質が問われる競技でもある。だが、小柄なペアがいま、猫バレーボール界を沸かせているという。
体格面の不利をものともせず、日々練習に励むのは、マンチカンの茶太郎(6歳、オス)ときなこ(6歳、メス)だ。
練習を見せてもらった。茶太郎選手もきなこ選手も気合は十分、熱のこもったプレーが続く。サーブにレシーブ、トス、アタック。回転レシーブの大技も披露してくれた。
美しすぎるフォーム、必死すぎる表情。これが時代を背負って立つニャスリートの実力か……あれれ? よく見ると跳んでない? 足が地面についてる?
ところが、いつの間にか手に汗を握ってしまう。「君たちにきっと不可能なんてない」。そう伝えたくて、体も熱くなってくる。長らく忘れかけていたこの胸の高鳴りは、愛と夢と熱血と根性の青春の詰め合わせだ。
猛特訓を続けるふたりも、見えないボールが唸るたびに胸が弾んでいるに違いない。コートの中の茶太郎ときなこはあまりに輝いている。飼い主さんはその強みをこう分析する。
「茶太郎はボールへの執念がすごい。来たボールは、必ずレシーブします。のんびり屋さんですが、ガッツがあります。きなこはブロックが得意だけど、少しおっちょこちょい。でもやる気があって、練習熱心です」
きなこは茶太郎よりはやくコートに入って、おもちゃで遊んでウォーミングアップを始める。努力を続けるふたりに、勝利したらどんな言葉を?
「よくやった、おめでとう! そう讃えてちゅ~るとクリスピーキッスをあげたいと思います」
(編集部 熊澤志保)
※AERA臨時増刊「NyAERA2020」より