世界中のスラム街や犯罪多発地帯を渡り歩くジャーナリスト・丸山ゴンザレスが、取材先でメモした記録から気になったトピックを写真を交えて紹介する。
■いつのまに!?カード情報が抜き取られた!
先日、「クレジットカードの紙の利用明細を有料化するので、WEB版に切り替えてください」という通知がカード会社からきた。面倒だが、お金は取られたくない。普段ならめったにアクセスしないカード会社のサイトで手続きを済ませた。
その流れでなんとなく今月の請求分を確認したときである。明細に目を通すと、ある項目で目が釘付けになった。身に覚えのない請求があったのである。使用通貨はぞれぞれ「SGD」「GBP」となっている。
SGDとは、「シンガポールドル」のこと。GBPは「スターリング・ポンド」で、イギリスの通貨である。どちらの国も、最近行った覚えはない。しかもシンガポールの請求元は「OKAMOTO GLOBAL」とある。請求額は日本円で約21,500円(当時)と記載されていた。
「OKAMOTOってあのコンドームのオカモト!?しかも2万円分のコンドームってどんだけ性豪だよ!」
くわえてイギリスではファッションブランドの「BOY-LONDON」で約14,000円を使ったことになっている。すぐさまカード会社に問い合わせた。状況を説明すると電話口のオペレーターが、「店舗や会社側の方が『不正請求である』と判断しているようで、請求自体が取り消されています」と教えてくれた。どうやら被害はなかったようだ。
安心した。OKAMOTOとBOY-LONDONに感謝である。しかし、どうも釈然としないのは、「カード情報がいつ盗まれたのか」である。
不正請求が始まったのは、私がタイに到着した翌日だった。滞在中はカードを使うこともなくホテルの部屋のセキュリティボックスに入れたまま。一度も外には出していない。となると考えられるのは、成田空港の免税店か、ホテルにチェックインしたときに支払ったデポジットだけである。