2019年に職場でのパンプス義務付け反対運動「#KuToo」を開始。英BBC「100人の女性」に選出された著者の活動をまとめた。

 この運動はツイッター上での著者のツイートに端を発した。慣れないパンプスで仕事をして足を怪我した際「なぜ男性はペタンコの革靴が許され、女性はパンプスが義務なのか?」といった趣旨の呟きだ。のちにSNS上で拡散され、BBCやCNNなど15社以上の海外メディアが取り上げた。

 しかし、同時に著者個人への誹謗中傷ツイートも増えた。原文ママのやりとりを掲載し、SNSという匿名性の高いツールでの言葉の暴力性を伝えている。

 著者は「ヒールやパンプスを否定しているわけではなく、自分らしくいられる靴を楽しんでほしい」と主張する。(二宮郁)

週刊朝日  2019年12月13日号