「楓(かえで)」や「いろはもみじ」は紅、「銀杏(いちょう)」は黄金と……木々の葉が色づく時期を迎えています。紅葉といえば、黄金に色づく「銀杏」、子どもの手のひらのような葉の「いろはもみじ」を思い浮かべる人も多いことでしょう。
そんな日本人にとってなじみ深い銀杏の花言葉は「荘厳」「長寿」「鎮魂」。「いろはもみじ」の花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」だそうです。どちらも意味深い素敵な花言葉ですね。
そこで今回は、「山口県、鳥取県の紅葉観賞!おすすめスポット4選!」をご紹介! 一日の寒暖差が大きくなっていますので、あたたかい服装で紅葉観賞にお出かけくださいね。

紅葉といえば……銀杏やいろはもみじが思い浮かびますね
紅葉といえば……銀杏やいろはもみじが思い浮かびますね
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大寧寺(山口県長門市)

長門市深川湯本にひっそりと佇み、約600年もの歴史をもつ「大寧寺(たいねいじ)」では、これからの時期、もみじや楓(かえで)などの紅葉を広大な境内で観賞できます。まるで絨毯のように紅色の落ち葉によって染め上げられる境内では、お地蔵さんの赤い衣装と落ち葉がリンクした美しい風景が広がっていて、その景観にホッと心和むはず。
さらに、紅葉のライトアップが例年催される夜間は、昼間とはまた違った名刹ならではの幻想的な紅葉がお目見え! こちらも見逃せないポイントです。
さらに、境内近くには疲労回復や健康増進等の効能があるといわれる「長門湯本温泉」もあるので、紅葉観賞ついでに立ち寄るのもおすすめです!ここのお湯は「美肌の湯」ともよばれているので、美肌の方はさらに磨きをかけちゃってくださいね(笑)。
大寧護国禅寺(大寧寺)
■所在地/山口県長門市深川湯本1074
■アクセス/【電車】JR美祢線「長門湯本」駅から徒歩約10分
■紅葉の見ごろ/11月中旬~12月上旬
※紅葉の色づき具合、イベント等の開催時期、ライトアップの時間帯などは、天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは大寧護国禅寺(大寧寺)オフィシャルサイトをご確認ください

秋の「大寧寺(たいねいじ)」の一風景
秋の「大寧寺(たいねいじ)」の一風景

長門峡県立自然公園(山口県山口市)

阿武川上流と、山口県山口市阿東、萩市川上に位置する峡谷「長門峡」。ここは、国の名勝や長門峡県立自然公園に指定された自然の宝庫として知られますが、紅葉の時期には龍宮淵、大谷淵、榧ヶ淵(かやがぶち)、暗がり淵、獺淵(かわうそぶち)などの個性的な名前の淵をはじめ、奇岩・怪岩などの自然の造形美と、色鮮やかに色づいた樹木とのコラボレーションを観賞できます。
また、ハイキングコースとしても高い人気を誇る渓谷なので、好天日を狙って紅葉狩りを兼ねた渓流沿いの散策もおすすめです。見事な紅葉の中、急流、瀑布、深淵といった見どころ満載のエリアを歩きながら、マイナスイオンに全身が包まれれば、心身ともにリフレッシュできること間違いなしです。とはいえ、お出かけの際は歩きやすい靴・服装、寒さ対策等の万全の準備をお忘れなく。
長門峡県立自然公園
■所在地/山口県山口市、萩市(川上村、福栄村、阿東町、徳地町)
■アクセス/【電車】JR山口線「長門峡」駅からすぐ
■紅葉の見ごろ/11月上旬~中旬
※紅葉の色づき具合、イベント等の開催時期などは、天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは山口県観光連盟オフィシャルサイトをご確認ください

「長門峡(ちょうもんきょう)」を染め上げる紅葉
「長門峡(ちょうもんきょう)」を染め上げる紅葉

小鹿渓(鳥取県東伯郡)

鳥取県内の中でも紅葉の名所として有名な「小鹿渓(おしかけい、おじかけい)」は、自然林が広がる国の名勝指定地です。見どころは、天神川と三徳川の支流・小鹿川の上流に見られる約4kmにおよぶ渓谷ですが、紅葉シーズンになると、小鹿渓に鮮やかな楓などの葉が舞い落ち、壮大な自然美が紅、黄、橙に彩られた豊かな景観へと変貌します。
渓谷へのアクセス方法はいくつかありますが、清流や苔むす岩々と紅葉を愛(め)でるコースを散策するなら、もみじの里展望公園から1kmにわたる遊歩道がおすすめです。さらに高濃度のラドンを含む、世界屈指の放射能泉として名高い湯治場三朝温泉も近いので、お出かけの際に立ち寄ってみては。
小鹿渓
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■所在地/鳥取県東伯郡三朝町
■アクセス/【車】米子自動車道「湯原IC」から車で約45km
■紅葉の見ごろ/11月上旬~中旬
※紅葉の色づき具合、イベント等の開催時期などは、天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは鳥取県教育委員会事務局または、三朝温泉オフィシャルサイトをご確認ください

清流、苔むす岩々、色づく木々……と、魅力いっぱいの「小鹿渓」
清流、苔むす岩々、色づく木々……と、魅力いっぱいの「小鹿渓」

三徳山三佛寺(鳥取県東伯郡)

鳥取県中央部、標高約900mの三徳山(みとくさん)に位置し、天台宗修験道三徳山法流の寺である「三徳山三佛寺(さんぶつじ)」。
紅葉の時期になると、断崖絶壁の岩肌に位置する国宝「投入堂(なげいれどう)」と、南方植物と北方植物の混合林が入り乱れる見事な紅葉を観賞するため、毎年多くの人が訪れます。
しかし、修行山である「三徳山三佛寺」は「日本一危険な国宝」ともいわれ、到達することがとても難しい紅葉の名所としても知られます。※国宝「投入堂」に到達するにはいくつかの制限があり、1人で入山することはできません。また、不適切な靴と判断されれば入山を断られる場合もあります。
そのため靴、服装等はもちろんのこと、参拝のためのルール、入山の届け出等について、ホームページ上にて、事前にしっかりご確認のうえお出かけください。
三徳山三佛寺
■所在地/鳥取県東伯郡三朝町
■アクセス/【電車】JR「倉吉」駅から「三徳山行き」バスで約33分
■紅葉の見ごろ/11月上旬~中旬
※紅葉の色づき具合やアクセス・入山方法などは、天候など諸事情によって条件が変わることがありますので、詳しくは三徳山三佛寺オフィシャルサイトをご確認ください

「三徳山三佛寺」の国宝「投入堂」
「三徳山三佛寺」の国宝「投入堂」