昭和から平成初期にかけてのプロレスをテーマにした『太陽がいっぱい』が小説家として引退作品だった樋口毅宏が帰ってきた!と言いたいところだが、引退前に書いていた『アクシデント・リポート』もその後に出ているし、「小説現代」にも二作ほど短編が掲載されている。実際問題として引退してなくね?と思う樋口ファンもいることだろう。僕もそのうちの一人である。そんなわけで新作が出たのでご紹介です。 「引退」して…

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