スキー場の情報は「ハピスノ」をはじめ、様々なゲレンデガイドサイトで調べられますし、宿泊施設は宿泊予約サイトがあります。でも、親子スキーにとって重要なコンテンツのひとつであるスキー&スノーボードスクールの情報は本当に少ない。tenki.jp×ハピスノでも「テーマ別ファミリーゲレンデ特集」の中で、おすすめスクールを紹介していますが、網羅しきれているとは言い切れません。今回はそんな情報量の少ないスクールの選び方についてご紹介します。
この記事の写真をすべて見るまずは“スクールを選ぶ”重要性を認識しよう
ファミリースキー経験者でも“スクールを選ぶ”ということを重視している方は少ないと感じます。まず親子でスキーに行くとなると、スキー場から決める方がほとんど。となると、大きなスキー場でもない限り、選べるほどスクールはありません。つまり、スキー場を決めてしまえば、自ずとスクールは決まってしまうのです。
もちろん、すべてのスクールがキッズレッスンに長けていれば、なんら問題はないのですが、これまで多くのスクールを取材してきましたが、その格差は想像以上に大きいと言わざるを得ません。インストラクターが子供の扱いに慣れているかとか、子供を教えやすい環境が整っているかとか。
とくに初心者キッズにとっては、はじめてスキー&スノーボードに接する場所。そこでの体験が、その親子がファミリースキーの愛好家になってくれるか否かの最初の分岐点だと考えています。だからこそ、キッズスクールで失敗してほしくない。失敗しないために、ハピスノ編集部としては“スクールを選ぶ”ことを推奨しているのです。
≪1≫キッズスクール特集を熟読して選ぶ
tenki.jp×ハピスノでもテーマ別ファミリーゲレンデ特集の中で、「キッズスクールありなスキー場」としてスクールをピックアップして紹介していますが、キッズスクールの選び方≪1≫は、様々な媒体のキッズスクール特集で紹介されているスクールを選ぶ!です。
今回、ハピスノが紹介しているスクールは、編集長がすべて取材したことがあり、自信をもっておすすめできるところばかり。それゆえに紹介している件数は多くはないですし、エリアとしても偏ってしまっている部分もあります。
他の媒体の特集も同様で、件数・エリアとも十分とは言い難いものが多いですが、それでもそれらの特集が大きな参考材料となることに間違いはありません。それぞれの特集記事を熟読し、エリア的にマッチするのであれば、そのスクールを選ぶというのが、キッズスクール選び成功の一番の早道でしょう。
≪2≫ファミリーに人気のスキー場のスクールを選ぶ
スクールの優劣を決定づける大きな要因のひとつが、インストラクターのホスピタリティです。もちろん、スクールメソッドがしっかり確立されているか、キッズの受け入れ態勢がハードの部分でも整っているかといった要素も見逃せませんが、やはり直接、子供に接する先生のキッズレッスン熟練度がとても重要なファクターとなってきます。
とはいえ、インストラクターの情報なんて簡単に調べられるものではないので、キッズスクールの選び方≪2≫は、熟練度は子供を教える頻度に比例するという意味で、子供の多いスキー場、つまりファミリーに人気のスキー場のスクールを選ぶ!です。
子供を教える機会が多ければ、キッズレッスンに“慣れ”てきます。その“慣れ=経験値”はとても重要で、その経験値から生まれたものだと思いますが、たとえば、まだカタカナを習っていない未就学児にボーゲンを教える際、「ハの字」といってもわからないので、「ここに三角おにぎりがあるから、つぶさないように滑ろうね」とか、どうしてもスキートップの重なりが気になり下を向いてしまう子には、先生がバックボーゲンをしながらジャンケンをして、自然と前を向かすとか。
そんな保育士的視点を習得するためにも、やはり“慣れ”は重要なのです。インストラクターが自然と育つ環境、それが子供の多いスキー場、つまりファミリーに人気のスキー場のスクールというわけです。
≪3≫いま話題のキッズ専門スクールを選ぶ
最近、キッズ専門のスクールが話題です。先日、「ハピスノ編集長ルポ」でご紹介した「軽井沢パンダルマンキッズスキースクール」(軽井沢プリンスホテルスキー場)や、リアルママで元ナショナルデモンストレーターの中澤美樹さんが校長を務める「ママミキーキッズスノースクール」(舞子スノーリゾート・湯沢中里スノーリゾート)、さらには、今シーズン誕生した、オリンピアンのスノーボーダー、伏見知何子さんがヘッドコーチを務める「ヒキダス!Kidsスノーボードアカデミー」(舞子スノーリゾート)などなど。
そう、キッズスクールの選び方≪3≫は、キッズ専門スクールを選ぶ!です。≪2≫のファミリーの多いスキー場のスクールを選ぶに関連しますが、これらのスクールの先生方は基本、子供しか教える機会がないわけですから、当然、その“慣れ=経験値”は突出したものがあります。
また、これらのスクールに統一して言えるのは、スクール専用の広々としたお部屋があること(そこで準備運動をしたり、休憩をしたり、ご飯を食べたりします)、安心・安全な専用のレッスンエリアがあること、そして、ランチタイムも含め1日お預かりスタイルのレッスンがあるということです。
上記に上げたスクールはすべて、何度も取材経験がありますが、tenki.jp×ハピスノ編集部が太鼓判を押しておすすめできるところばかり。こちらもエリア的な偏りはありますが、キッズスクールを選ぶ指針としてご活用ください。