9年前に友達の家にやせ細って餌をもらいに現れたのが、わが家のミル(写真)。推定9歳の雌猫です。
その友達の家にはすでに7匹の猫がいたので、私に連絡がありました。
夫婦で会いに行くと、座っている私や主人の膝に乗ってきて、その可愛さに飼うことを決断しました。
猫と暮らすのは初めてだったので、友達がキャットフードとトイレ、猫砂を持って来てくれました。
友達は猫をトイレに入れ、「トイレはここよ」と教えて帰りました。
不思議なことにそれ以来、ミルはきちんとトイレで用を足し、粗相はありません。
しばらくするとミルはだんだんお転婆になりました。
窓から外を見て出たそうに鳴き、隙があると脱走するようになったんです。
脱走中に狭い所を通ったのでしょう、帰ったときに首にけがをしていたことがあります。背中側の皮膚が毛ごと擦りむけ、今もそこには毛が生えていません。
仕方なく主人がミルにリードを付け、家の周りの路地を散歩するようになりました。するとある日、ミルは蜂と格闘して前足を刺されてしまいました。
数日後にまた刺され、今度はアナフィラキシーショックを起こしました。慌てて病院へ連れていくと、先生に「3回目は危ないよ」と言われました。以来、主人は散歩に撃退スプレーを持つようになりました。
ミルが脱走して近所の屋根に上がり、下りられなくなったときは、主人がはしごで救出しました。2階のベランダから逃げ出したこともあります。再び脱走を図って落ちると危ないというので、主人がベランダに網をかぶせると、今度はその網に引っかかって大騒ぎでした。その都度ハラハラドキドキですが、私たちに刺激を与え続けてほしいと願っています。
(横田洋子さん 兵庫県/58歳/理容業)
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