
ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のニャニャちゃんです。
【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット
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わが家の7人の猫たちの序列頂点は18歳のニャニャです。
18年前の梅雨末期に現れた子猫は生後2カ月くらいで、家に入れてあげたいと思いましたが、警戒心が強くて断念。とりあえずご飯をあげて様子を見ることにしました。
その後少しは懐いてくれながらも、近づくことはできないまま半年ほどが過ぎました。
ちょっと太ったのを喜んでいたら、急に家の中に出入りし始め、ほどなく5人(1人は死産)の子猫を出産しました。
獣医さんのアドバイスで、それを機に外には出さないことにしました。
1歳を前に3男1女の母となったニャニャの子育ては慈愛に満ち、時には厳しく、いつまでも子離れができない自分を恥ずかしくも思いました。
その後、毎年梅雨の決まって大雨予報が出ている前日に、家の周囲でミュウミュウと子猫の声がするようになりました。その都度、1人ずつ保護して大家族となりました。
しかし、周囲の再開発が進み、マンションが増えると、子猫の声で心騒ぐこともなくなりました。
7人の猫と暮らしてはいますが、やはりニャニャは特別です。母親としてのお手本でしたし、悩みを聞いてくれる女友達でもあり、一緒にショッピングや食事には行けませんが、甘えてくれる可愛い娘でもあります。
先日、ニャニャが体調を崩して病院に連れていくと、獣医さんに「とても18歳には見えない」と言っていただきました。それって若見え? 美魔女?と、わがことのようにうれしく、正真正銘の猫ばかを自覚しました。
ニャニャの子供たちのうち2人が先立ちましたが、息子たちとの再会がもう少し先になるよう願うばかりです。(福岡市中央区/58歳/会社員)
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※週刊朝日 2023年1月20日号