サマラ・ジョイ(撮影/植田真紗美)
サマラ・ジョイ(撮影/植田真紗美)

――世代や年齢でくくられるのは、いいこともあるけど、もっとシンプルに見てほしいと思うこともありますよね。

 難しいですね。人間のアイデンティティーって一つだけじゃなくて、いくつかがあっての自分だから。

――こうして環境が変わるなかで、フラットな状態でいるために心がけていることはありますか。

 ツアー中は特にそうですが、自分を失わないために家族とのつながりを大事にしています。フェイスタイムで話をしたり。でも、音楽の話はしません。普通の何げない会話をしています。

 あとは、生徒としての気持ちを忘れないこと。「私に学ぶことはない」と思った段階で人間は退化していくと思っています。だから、いつだって学ぶべきことはもっとあると思うようにしています。目的地は一つではないし、そこに行くための旅が大事だと常に言い聞かせているんです。

(構成/編集部・福井しほ)

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