――世代や年齢でくくられるのは、いいこともあるけど、もっとシンプルに見てほしいと思うこともありますよね。
難しいですね。人間のアイデンティティーって一つだけじゃなくて、いくつかがあっての自分だから。
――こうして環境が変わるなかで、フラットな状態でいるために心がけていることはありますか。
ツアー中は特にそうですが、自分を失わないために家族とのつながりを大事にしています。フェイスタイムで話をしたり。でも、音楽の話はしません。普通の何げない会話をしています。
あとは、生徒としての気持ちを忘れないこと。「私に学ぶことはない」と思った段階で人間は退化していくと思っています。だから、いつだって学ぶべきことはもっとあると思うようにしています。目的地は一つではないし、そこに行くための旅が大事だと常に言い聞かせているんです。
(構成/編集部・福井しほ)
※AERAオンライン限定記事