
警備の府警は「トラブルがなくてよかった」
次に佳子さまが向かったのは今年公式訪問したばかりのブラジルや、一昨年に訪問したペルーのパビリオン。記者はすぐにペルーのパビリオンの裏口が見える場所に移動したが、すでに多くの人たちが待ち構えていた。両国のパビリオンの裏口は100mほど離れているが、その間に待機していた皇室ファンがいた。愛子さまの視察の際も万博に来たという40歳代の女性で、こう話していた。
「愛子さまのときもすごいフィーバーで、佳子さまのときはもっと警備がきつくなると、皇室ファン仲間がSNSで教えてくれた。いろいろ考え、ロケハンして、ペルーのパビリオンの裏口なら佳子さまが見えると思って、朝から場所取りをして待ってました。たぶんブラジルからペルーには徒歩で移られるので、長く見られるはず」
午後4時半前、大阪府警の警備が急激に増えた。両パビリオンの間に警備の人が立ち、
「通り抜けできません」
とアナウンスされて万博のスタッフも「通行禁止」となり、戸惑っていた。
皇室ファン女性の予想通り、佳子さまはブラジルのパビリオンからペルーのパビリオンまで、徒歩で移った。周囲の人々から、
「佳子さま!」
と大きな声がかけられ、拍手も沸き上がる。西日がきつく、かなりまぶしいと思われたが、佳子さまは笑顔で何度も手を振り、歓声にこたえていた。先の皇室ファンの女性は、
「佳子さまの笑顔は最高。待ったかいがあったわ」
と満足げだった。
ペルーパビリオンを見学後、帰路に着いた佳子さま。先の府警幹部は、
「大きなトラブルがなくてよかった。それでなくとも今、府警は取り調べ中の暴行問題でメディアに叩かれているので、万博で何かあればえらいことだった。とにかくよかった」
と安堵の表情だった。
(AERA編集部・今西憲之)
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