写真 蜷川実花/hair & make up 野原ゆかり/costume 中村秋美(高見沢さん) prop styling SAKURA(LUCKY STAR)
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 8月にデビュー51周年を迎えるTHE ALFEE。バンドとして続いている揺るぎない音楽への思い、仲の良い3人の会話を側で聞いているようなインタビューをどうぞ。AERA 2025年8月11日-8月18日合併号より。

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──流れるように会話が展開していく。軽妙なやり取りに、周囲も頬が緩んでしまう。音楽に加え、仲の良さもファンを引き付けてやまない。喧嘩はないのだろうか。

高見沢:そうですね。今まで大きな喧嘩はないですね。だからか仲がいいってよく言われますけど、僕らとしては仲がいいって一ミリも思ったことはないです。

桜井:ないですね。これが普通なんですけど、皆さんから「仲がいいね」って。そんなにみんな仲悪いの?(笑)

坂崎:若いバンドのファンの人たちが、「アルフィーみたいに70歳まで続けてほしい」って書き込んでいるのを見ると、うれしいですよね。

桜井:バンドも長寿になってきたよね。

坂崎:僕らの先輩の世代では10年続くバンドも少なくて、大体一度は解散してますからね。そしてソロになっていく。

高見沢:当時は解散の美学がありましたね。でも再結成するくらいなら応援してくださるファンの方やバンドにとっても活動を続けてたほうがいいと思うんですよね。

──解散を考えたことも「ない」という。

坂崎:一つのツアーが終わる前に、次のツアーの予定が入っていますから。

高見沢:僕らはソロでやれるタマではないんですよね。

桜井:一人は大変だよね。

高見沢:ソロアーティストはすごいなと思います。矢沢(永吉)さんも小田(和正)さんもさだ(まさし)さんも素晴らしい。僕らは一人だと行き詰まるよな。

坂崎:想像しただけでも無理ですね。だから解散はしない。

高見沢:作り手として、3人とも歌えるから、「こいつがこんな歌を歌ったら面白い」という俯瞰した視点で曲を作れるのもバンドならではですね。

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