
8月でデビュー51周年を迎える。70歳を超えてなお、第一線で新しいファンを獲得し続けている。音の楽しさを伝えるような掛け合いに、その場の全員が引き込まれた。AERA 2025年8月11日-8月18日合併号より。
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74枚目となるシングル、「HEART OF RAINBOW」はドラマティックなオーケストラが印象的だ。
高見沢:僕らの楽曲は、常にステージやライブ映えを意識しています。照明や演出も考えながら作るので、ある意味、「大仰」になるというか……、今回はオーケストレーションをメインに、ライブのオープニングも飾れる曲にと作りました。
坂崎:去年41年ぶりに出演した紅白歌合戦がアルフィーの入り口になった方たちにとっては、初めての新曲になります。王道というか、僕らの良いところが詰まった曲ですよね。イントロからアルフィーだってわかるんじゃないかな。
桜井:イントロからわかるバンドは、なかなかいないよ。
お前が歌うんだよ
高見沢:今はイントロがない曲も多いからね。昨年、「お前が歌うんかい!」で注目された、桜井の声を最大限に生かそうと作った曲でもあります。一番艶が出る音域を聴かせたくて、「お前が歌うんだよ桜井!」と作りました。
桜井:その思いは一心に受けとめました。
──歌詞にも、真っすぐな思いを込めた。
高見沢:未来はわからない。だけど、今この瞬間が未来に変わっていくから、今を大切にするのは必要なこと。そして少し頑張るだけで希望は近づいてくる。虹は永遠に掴めないにしても、視点を少し変えるだけで、オセロがガラッとひっくり返るようなことも起こる。だけどやっぱり、少しの努力は必要で……。
昭和平成令和と生きていますけど、いろんな時代があったじゃないですか。これは視点を変えれば明治大正昭和ですよ! そういう経験値を反映したいと思ったんです。