関根勤さん(撮影はいずれも写真映像部・佐藤創紀)
関根勤さん(撮影はいずれも写真映像部・佐藤創紀)
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 現在は、登録者数27万人超の自身のYouTubeチャンネルでも活動中の関根勤さん(71)。バラエティー番組を中心に数々の番組に出演してきたが、1982年から2014年まで放送された「笑っていいとも!」(フジテレビ系)では、司会のタモリさんを除くと最長となる29年間、レギュラーを務めた。その思い出や今後について話してもらった。

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「タモリさんは、否定しない」

――「いいとも」で長く共演した、タモリさんはどんな方ですか?

「力の抜き方の天才」ですね。スタッフから新しい企画が上がってきたときに拒否したことはない。「はい、はい、やりましょう」って。それで、結果が出せるから、すごい。

 正午からの生放送が終わったあと、その日の出演者で、お客さんの前で30分くらいしゃべっていた時期があったんです。内容が良ければ、日曜午前の「笑っていいとも!増刊号」で、その様子が放送されていたんです。

アイドル系ダンス&ボーカルグループの)「SPEED」が世に出てきたときに、タモリさんに「昔のアイドルでいうと、浅田美代子さんのデビューが16歳。それでも早かったのに、今、SPEED(の最年少)は12歳ですよ。義務教育中ですよね。これがどんどん進んでいくと、小学校低学年とかね、幼稚園児のアイドルとかが出てくるんじゃないですか」とボケたことがあるんです。するとタモリさんは、否定しないんですよ、「そうだね」って。

「赤ちゃん隊とかも出てくるかもしれませんね?」って言ったら、タモリさんが「おっ!だったら、お母さんのおなかの中で胎児の状態で、胎児隊とかもあるかもしれない」とか言い出して、2人でエスカレートしてしゃべっていたら、後輩の出演者たちも、客席もひいていました(笑)。タモリさんは発想力があって、合気道みたいに相手を否定しないで面白くしていく方なんですよね。

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