
――タモリさんは、「テレフォンショッキング」のコーナーでも、ゲストの魅力を引き出していました。
忖度しないでハッキリものを言いながらも、笑いにできるところがあるんです。ある女優さんが、「私はこうで、こうで」ってずっと自慢話をしていたことがあるんです。そうしたら、タモリさんが「自慢げですね」と言ったんです。多くの視聴者が彼女に対して感じていたであろうことを、タモリさんが言うことで場を沸かして、結果的にその女優さんのことも救っているんです。
ライフワークの「コサキン」のポッドキャスト
――3年前からYouTubeチャンネル「関根勤チャンネル」を始め、今や登録者数は27万人超です。
番組でオファーがなくても、自分のYouTubeチャンネルでは、やりたいことができる。ゴルフが好きな僕が会いたかった、プロゴルファーの飯島茜さんや、1000人以上のプロゴルファーをフィッティングしたクラブコンサルタントの三瓶大輔さんとコラボできたし、「M-1グランプリ」で活躍した若手お笑い芸人にも出てもらった。出演のオファーは自分でもします。今、YouTubeをやっているのが、楽しいですね。
――「関根勤チャンネル」関連のトークイベントもされていますよね。
一昨年から、銀座の博品館劇場を借りてやっています。すぐに席は埋まるほど好調。なにしろゲストが豪華ですからね。昨年は、(明石家)さんまさん、(笑福亭)鶴瓶さん、浅田美代子さん……。今年の9月のゲストは、ナイツ、アンタッチャブルのほかに、モノマネ芸人の神奈月君、松村邦洋君、原口あきまさ君と、さらば青春の光が出演します。さらば青春の光は昨年も来てくれたんだけど、全然「光」じゃない。“芸能界の闇”といった絶対に配信できない話をしてくれて盛況でした。
――小堺一機さんと関根さん(コサキン)のラジオは、ポッドキャストに形を変えながらも続き、足かけ45年です。
ライフワークですね。もう楽しくてね。小堺君と出会ったのは、僕が27歳で、彼が25歳のとき。会うとその年齢に戻るんですよ。みなさんも小学校の同窓会に行くと、小学生の自分に戻るでしょう? それと同じですね。