そして「令和の米騒動」が起きている昨今、おこめ券やお米の現物支給の優待株にも注目したい。

 山形県山形市に本社があるスーパーマーケットを展開するヤマザワ(9993)は、100株以上1000株未満、半年以上の保有で地元ブランド米「つや姫」が2kgもらえる。また、山形、秋田、宮城各県に住む株主は2000円分相当の買い物優待券かお米のどちらかを選べる。

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)も、100~499株の保有で、株主優待券(100円券が30枚)または、お米やラーメンなどから選ぶことができる。

「IR情報」をチェック

 注意しておきたいのは、買うタイミングについて。権利確定日前は株価が割高になっているので権利確定日の少し前、または権利確定日前日や当日が意外に下落していることがあるのでそのときに買う方法もあるという。

 そして、8月末に権利確定日を迎える優待品が届くのは11月ごろになる。暑い時期にほしいと思って購入したのはいいが、秋か冬には別の品物がよかった、ということもある。11月以降に消費することを想定して選びたい。

 注意点もある。株主優待は会社の都合で割と簡単に廃止されたり、新設されたりするので、1週間に1度程度は企業のホームページの「IR情報」をチェックしよう。投資はくれぐれも自己責任で。

(ライター・村田くみ)

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