
松下洸平さん(38)と見上愛さん(24)が記者を演じる朝日新聞社ショートドラマ。続編の撮影期間中に2人へのインタビューが実現した。AERA 2025年8月4日号より。
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松下洸平さんは中堅記者、見上愛さんは若手記者を演じている。撮影後のインタビューでは、普段どのように先輩や後輩と接しているか聞いた。
「僕は先輩にも後輩にも、リスペクトを持って接しています。年齢はあまり関係ないと思っていますし、そこに差をつけないほうが仕事がしやすいかなと思っています」
松下さんはまっすぐな視線でそう語りつつ、こんな悩み(?)も。
「後輩に対して、僕はうまく先輩風を吹かせることができないんです(笑)。かといって僕がぺこぺこすることもなく、嫌な思いもさせないようにもしています。僕自身が気を使われるのが得意ではないタイプですし、絶妙な距離感でいるように意識していますね。あとは、『僕はちゃんとした人じゃないぞ』と最初からアピールしておきます。頼られたときにうまく返せないとかっこ悪いから(笑)」
見上さんは理想の先輩像を教えてくれた。
「私は現場ではまだ後輩であることが圧倒的に多いのですが、松下さんのようにフラットな考え方を持って接してくださる方が多く、『一緒に仕事しているからには年齢とか関係なく頑張りましょう』と声をかけていただくことも。後輩ができたら、私も同じように接したいと思っています」

気持ちを乗せて届ける
ショートドラマのテーマは「言葉を届ける」。俳優である二人は、このテーマについてどう考えているのか。
「僕らは作品を通して、作品のメッセージを伝えるのが仕事ですけど、発する言葉に嘘がないまま届けたいと思っています。僕は音楽もやるのですが、そこでは時に寄り添い、時に誰かの背中を押せるような伝え方をしたい。そして、誰も傷つけずに生きていくことを大切にしたいと思っています」(松下さん)
「役者の仕事だけだと、自分の言葉を持つことが少ないんです。脚本家の方が書かれたセリフと設定、メッセージに対して、そこにどれだけ気持ちを乗せて見ている方に届けられるかを考える仕事です。何かを伝えようとするときには、その思いや意図を邪魔することなく、まっすぐ届けられるようにしたいなと考えています」(見上さん)
(編集部・秦正理)

※AERA 2025年8月4日号より抜粋
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