
「書く」ことで、高い勉強効果が得られる。この話をすると、デジタル機器への入力でも、「書く」効果が得られるのですか、という質問が必ず出ます。
プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同研究によると、手書きでメモをとる学生とパソコンでメモをとる学生を比較したところ、手書きでメモをとる学生のほうが良い成績をあげることが明らかになりました。
「タイピング」は記憶に残らない!?
さらに、ノルウェーのスタヴァンゲル大学とフランスのマルセイユ大学の共同研究でも、手書きはタイピングよりも記憶に残りやすいことが示されています。
被験者を「手書き」群と「タイピング」群に分け、20文字のアルファベットの文字列を暗記してもらいました。3週間後、6週間後に、どれだけ記憶しているかテストしたところ、「手書き」群のほうが成績が良かったそうです。
さらに、手書き中とタイピング中の脳を調べたところ、手書き中にのみ、言語処理に関わる「ブローカ野」が活性化していることも明らかになりました。
「手書き」とパソコンの「タイピング」を比べたところ、手書きで紙に書いたほうが、より記憶に残りやすく、勉強効果が高いということです。

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