
「漢字」や「英単語」の場合、いちいち頭で考えなくても、手が勝手に動くということがあると思います。「頭が覚えている」というよりも、「体が覚えている」という感覚は、「運動性記憶」によるものです。
さらに「書く」と「話す」とでは、「書く」ことのほうが記憶に残りやすいといわれます。「書く」ことによって、脳幹の網様体賦活系が刺激されます。網様体賦活系とは、注意と覚醒をコントロールする、「注意の司令塔」です。
網様体賦活系は、私たちが処理する膨大な情報の中から、積極的に注意を向けるべきものと、そうでないものとを区別するフィルターとしての機能を持っています。
「書く」ことによって、網様体賦活系が刺激される。それによって「それは重要な刺激ですから注意しなさい!」という指令を脳全体に行き届かせることができるのです。「書く」ことは間違いなく脳の刺激となって、勉強効果につながるのです。
勉強の結果を出したいのなら、書いて書いて書きまくればいい。さらに、書きながら、書いている内容を、音読するとさらにいい、ということです。
ボールペンは1週間で使い切れ!
あなたは、ボールペン1本を消費するのに、どのくらいの期間がかかりますか? 数ヶ月かかるという方は、残念ながら圧倒的に勉強不足でしょう。
私の場合は、以前、ウイスキー検定を受けたとき、2週間でボールペン4本を消費しました。高校生の頃を思い出すと、定期試験の前、必死に勉強する時期には、1週間かからずにボールペン1本がなくなる、というのが普通でした。
とにかく書いて書いて書きまくる。「書く」ことこそが勉強。それが、「書きまくり勉強法」です。
書きまくれば勉強がはかどる! では、どのくらい書けばいいのか? その1つの目安として、「1週間でボールペンがなくなる」くらいの勉強量をイメージするといいでしょう。