2024年9月9日に英王室が公開したウィリアム皇太子一家の写真。がんに罹患したことを公表していたキャサリン妃の化学療法の終了が報告され、キャサリン妃は「「仕事に戻り、今後数カ月以内にさらに公の仕事に就くのを楽しみにしている」と語った(photo  PA Images/アフロ)
2024年9月9日に英王室が公開したウィリアム皇太子一家の写真。がんに罹患したことを公表していたキャサリン妃の化学療法の終了が報告され、キャサリン妃は「「仕事に戻り、今後数カ月以内にさらに公の仕事に就くのを楽しみにしている」と語った(photo  PA Images/アフロ)
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17歳の若さでがんで亡くなった女性の遺族から贈り物

 ウィリアム皇太子(43)とキャサリン妃(43)は5月、バッキンガム宮殿で行われたガ―デンパーティーに出席した。この時、多くの参加者と親しく言葉を交わしたが、その中に、昨年がんのために17歳で亡くなったリズ・ハットンさんの遺族の姿もあった。

【写真】キャサリン妃が17歳で亡くなった少女の家族と再会

 リズさんは写真が大好きで、将来はフォトグラファーを目指す明るい少女だった。だが、がんに罹患し、余命半年と告知を受けていた。家族は、最後に彼女の夢をかなえようと決意。SNSを使って「リズに撮影のチャンスを」と呼びかけたところ、ウィリアム皇太子夫妻が応えたのだ。叙勲式の撮影を依頼し、昨年10月、リズさんと家族をウィンザー城に招いた。このとき、キャサリン妃はちょうど、がんの化学治療を終えたばかり。リズさんにハグをして励ます姿が感動を呼んだ。リズさんはその直後の11月末、息を引き取った。

 ガーデンパーティーで夫妻と再会したリズさんの弟は、亡き姉のお気に入りとして「ジェリーキャット」を夫妻にプレゼントした。 ジェリーキャットとは、1999年に設立されたイギリスの人気おもちゃブランドで、ぬいぐるみは動物ばかりでなく植物や食物なども含まれる。レモンパイのぬいぐるみを受け取った皇太子は、「これはうちの子どもたちの定番アイテムですよ」と笑顔を見せた。

2025 年 5 月 20 日、ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれたガーデンパーティー。ウィリアム皇太子とキャサリン妃は、リズ・ハットンさんの家族と再会し、ジェリーキャットのぬいぐるみを受け取った(photo ロイター/アフロ)
2025 年 5 月 20 日、ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれたガーデンパーティー。ウィリアム皇太子とキャサリン妃は、リズ・ハットンさんの家族と再会し、ジェリーキャットのぬいぐるみを受け取った(photo ロイター/アフロ)

リリベット王女が同じぬいぐるみを…

 それから間もなくのことだった。アメリカに住むメーガンさん(43)が公開した画像で、リリベット王女(4)がジェリーキャットのレインボー・バッグ(約6400円)を身に付けていたのだ。「ギョッとした」「メーガンがマネするのは英王室への対抗心からだと思っていたが、同じおもちゃを与えるとなると意味が違ってくる」と驚く声があがった。

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