
今月、55歳の誕生日を迎えたいとうあさこ。中年期で活躍を見せる女性のお笑いタレントはほかにもいるが、同性からここまで支持を受ける人はほかにいないだろう。
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現在、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」「ヒルナンデス!」「上田と女が吠える夜」、フジテレビ系「トークィーンズ」などのレギュラーテレビ番組に加え、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」「ラジオのあさこ」、NHKラジオ第1「あさこ・佳代子の大人なラジオ女子会」といったレギュラーラジオ番組も抱えている。
レオタード姿でアラフォーの自虐フレーズを笑顔で叫ぶネタでブレイクした彼女は、現在まで高い好感度を維持してきた。それを証明するかのように、今月発表された「女性が選ぶシェアハウスしてみたい芸能人ランキング!」(株式会社NEXER)では、マツコ・デラックスや渡辺直美、大泉洋らを抑えていとうが首位を獲得。2月に発表された「新入社員が選ぶ『理想の上司』ランキング」(明治安田生命保険相互会社)においても、女性部門で天海祐希や新垣結衣を抑えて2位にランクインした。
また、5月25日放送のTBS系「日曜日の初耳学」では、「好感度No.1女性芸人」としてのいとうを特集。司会の林修氏からインタビューを受ける中で、いとうは仕事でもプライベートでも「嘘をつくようなことは嫌」というポリシーを明かしたほか、目標を「生きること」とシンプルに語り、ネット上で「ますます好きになった」「しっかりとした考えのもとで活動されていて素敵」などと反響を呼んでいた。
久本雅美や大久保佳代子との違い
いとうといえば、父と兄が東大出身のエリート一家で育ち、自身も“名門”雙葉学園に通うお嬢様であったが、高校卒業後の19歳の時に家出。舞台女優として活動したのち、27歳でお笑い芸人に転身すると、40歳手前でようやくブレイクに至った。
彼女の好感度が高い理由について、お笑いライターの新越谷ノリヲ氏はこう語る。
「理由はいくつか思い当たることがありますが、まずは威圧感のなさ、つまり『怖くない』ということだと思いますね。中年期を過ぎた女性バラエティータレントは久本雅美さんしかり、大久保佳代子さんしかり、上沼恵美子さんがその筆頭だと思いますが、どこかトゲというか主張の強さを感じさせる部分がないと引っかかりがなくなって生き残れなくなる例が多いんです。その壁を、あさこさんは話術と性格の良さだけで突破してしまったようなところがある。
それと、遅咲きのブレイクだったことでテレビで顔を知られるようになってから現在まで、ルックスも含めてイメージが変わっていない。『いつ見ても、私たちの知っているいとうあさこ』というタレント像をキープしていることも視聴者が受け入れやすい理由になっているでしょうね」