
バラエティーで親近感
Vは海外で食堂を営むバラエティー番組「ソジンの家」(2023)に親友の俳優パク・ソジュン、チェ・ウシクと共に出演し、グローバルスターが悪戦苦闘する様子が世界の注目を集めた。Vは“インターン”として皿洗いや下ごしらえなど汗水流して働く姿を見せた。
IQ148のRMは天文学、法医学、物理学などの専門家による教養番組「知っておくと役立つ人間雑学」(2022~23)で映画監督のチャン・ハンジュンと共にMCを務め、知的なトークで視聴者を魅了した。RMは美術コレクターとしても知られ、各地の展示を巡ってSNSで発信し、若者の間でその展示をたどる「RMツアー」が流行るほど、その影響力は絶大だ。

BTSの兵役をめぐっては、国への貢献を考慮して免除するべきだという意見もあり、議論が巻き起こったが、メンバーは「兵役の義務は当然」という姿勢を崩さず、2022年12月に最年長のJINが入隊したのを皮切りに全員が順次兵役に就いた。
一方、兵役中も入隊前に準備したアルバムが発売されるなど、活動の空白は実際の兵役期間ほどは感じさせなかった。
中でもJIMINのソロアルバム「MUSE」のリード曲「Who」は、米ビルボード「HOT100」で33週連続チャートインし、K-POPソロ最長記録を更新した。JIMINは韓国のスターランキング男性アイドル部門で187週連続1位を記録し、衰えぬ人気がうかがえる。

多種多様な除隊イベントに留まらず、BTSは6月13日にデビュー12周年を迎え、「2025 BTS FESTA」が開かれる。毎年デビューを記念して開かれるファン感謝祭だ。6月13、14両日、京畿道・高陽(コヤン)市のキンテックスでイベントを行う。近くの高陽総合運動場で両日J-HOPEのアンコールコンサートも開かれる。
6月の韓国はBTS祭りのような雰囲気になりそうだ。
(ライター・成川彩)

※AERA 2025年6月16日号より抜粋
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