小学生のときに昔の映像の「少女A」を見てハマった男性、高校生のとき「TATOO」をYouTubeで見て好きになった男性、その男性から中森明菜の魅力を語られてファンになった女性、という3人だ。24歳女性ファンは、中森明菜と“出会えて”良かったと話す。
「休み時間にずっと中森明菜の話をされていたんですが(笑)、いまでは“中森明菜のことを教えてくれてありがとう”という気持ちです。ジゴロックには3人で行ってきました。好きな曲はと聞かれると、ジゴロックで聞いたこともあっていまは『愛撫』かな。『LIAR』も好き! 歌詞の中の主人公が、ちょっと病んでる系のオンナって素敵!」
『LIAR』という曲名が挙がると、男性2人からは「わぁ~わかる~」と声が上がる。デビュー当時の中森明菜をリアルタイムで知らない世代だが、聞き込んでいることがわかる。若い世代ファンには、まだまだ見たことも聞いたこともない「中森明菜」の世界があるかもしれないのでうらやましくもある。

スマホに保存された中森明菜お宝グッズの画像を見せながら話をしてくれた56歳男性は、中学3年生だった1982(昭和57)年にファンクラブ「ミルキーハウス」に入会。リアルタイムで中森明菜にハマっていった。
「明菜ちゃんを好きになったのは中学3年生で、当時は、明菜ちゃん派だ、(松本)伊代ちゃんだ、(堀)ちえみちゃんだとクラスの中で様々に分かれていました。当時はお小遣いも少なかったにも関わらず、昭和57年にファンクラブに入りました。ファンクラブ名が『ミルキーハウス』時代ですね。今回の写真展は、写真がいままでにないくらい1枚1枚が大きくて、迫力があった。明菜ちゃんの表情が豊かで、一瞬一瞬の歌っている姿が、目線、指先、マイクの持ち方とか……その全てに溶けそうでした」
こうしたリアルタイムなファンも20代も魅了する写真展が、たった3日間限定の開催とはもったいない気もするが、開催初日に「2025年冬 ディナーショー東京開催」という情報が解禁となった。日時など詳細は未定だが、様々な場面で動き出した中森明菜を見守っていきたい。
(AERA編集部・太田裕子)





