撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)
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「やっぱり日本茶がいちばん落ち着くのよ」。102歳の現役美容部員、堀野智子さんが日々愛飲しているのは、手間をかけすぎず、でも丁寧に淹れた「堀野流ブレンド茶」。急須を使わず、お茶パックとちょっとしたコツで仕上げるそのスタイルは、毎日飲み続けられる手軽さと、「やっぱりおいしい」と感じる確かなおいしさを両立しています。
 煎茶と玉露を絶妙に合わせたオリジナルの一杯に詰まった、堀野さんの長寿と元気を支える「お茶の時間」の知恵を『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。

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――堀野さんは、毎日どんなお茶を飲まれているのでしょうか? ご自身で工夫していることなどがあれば、教えていただけますか?

 私の年代になると、コーヒーや紅茶よりは日本茶になじみがあります。

 普段飲むのももっぱら日本茶です。

 買い物ではペットボトルに入ったお茶が売られているのも見かけますが、私はいつも自分で淹れて飲んでいます。ですからもっぱら熱いお茶です。冷たいお茶はよそで出されたときくらいしか飲みません。

 お茶の銘柄には特にこだわりはありませんが、2種類をブレンドして淹れるのが「堀野流」です。

 ブレンドするのは煎茶と玉露で、麦茶を煮出すときによく使われる不織布のお茶パックを使います。100円ショップなどでも売っているので、手に入りやすくなりました。

 日本茶のハードルが高くなるのは、急須を洗う手間があるからじゃないかと私は思っています。

 お茶がらがひっかかってうまく出て来なかったり、洗い場にお茶がらが落ちたりして、ちょっとひと手間あるんですよね。
 

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