
活動終了はもっと早く発表したかった?
活動休止のきっかけは、最年長でリーダーの大野智(44)が17年に吐露した「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」という思いだった。活動再開の可能性を探り続けたこの4年半でも、大野の決意は変わらなかったとみられる。
「当時は『大野さんの夏休み』のような言い方もされました。休みの間に気持ちが上向くことがあるかもしれないと、メンバーは考えていたのだと思います。ただ、大野さんは嵐としてデビューする直前にも事務所を辞めようとするなど葛藤されていた方ですし、40歳を過ぎて、50代、60代と長く続けていくというイメージは描きづらかったんだろうと思います」
アイドルの中には、メンバー脱退があっても活動を継続するグループもある。
「KAT-TUNのように残ったメンバーで続けたのも美学でしょうし、V6のように誰かひとり抜けるなら解散するという意志を貫くのも美学です。嵐は互いが補完し合う、仲の良さが魅力でもありました。休止を発表した際は、本人たちからも『5人じゃないと考えられない』と話されていましたし、そこは譲れなかったのでしょう」
活動終了の時期について、霜田さんは「もっと早く発表したかったのではないか」と推測する。
「今回の発表でも『感謝』という言葉を何度も使っていたように、嵐はファンをものすごく大事にしています。本来は25周年を迎える24年9月に発表、周年イヤーをファンとともに過ごす計画だったのではないでしょうか。今回、活動終了を1年先に設定したのは、コンサートの準備もあるでしょうが、ファンが別れの覚悟を決めるまでの助走期間なのでしょう」
1999年のデビューから四半世紀。芸能界の第一線を駆け抜けてきた嵐は、自分たちの決断で活動に終止符を打つ。
(AERA編集部・秦正理)
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