
「お餅(もち)つきや凧(たこ)揚げ、独楽(こま)回し、羽根突き、カルタ、そして雅子がしている書き初めのわきで、遊びで習字なども一緒にいたしました」
と明かしている。その理由を、日本の古くからの習慣や文化にも触れてほしいと思ったため、と話した。ご両親の愛情もさることながら、空に舞う凧を楽しそうに見上げる愛子さまの様子に、心が和んでくる。

あどけなかった愛子さまの成長を感じたのは、2013年、初等科最後となる6年生の運動会だろう。公務を終えた陛下と雅子さまは、午後から駆けつけた。陛下は2台のカメラを使い分けて、愛子さまをレンズで追った。
というのも、愛子さまが挑戦するのは6年生による「感動」の組体操だからだ。5年生からバスケットボール部で活動を続ける愛子さまは、背も伸びて、体格もしっかりと成長。愛子さまは、2人組で行う「サボテン」では同級生をひざに乗せ、「倒立」では同級生を支える役を務めた。
最後を飾った7段の大ピラミッドでは一番下で支えた。お友だちを支える愛子さまのひざには、何枚もの絆創膏が貼られている。ひざを地面についてたくさん練習したことが伝わってくる。120人の子どもたちによる演技に、保護者らからは歓声と大きな拍手がわいた。
雅子さまは目を潤ませながら、愛子さまの演技を見守った。