「先々でさらに金利が上昇すれば適用利率もそれに連動するので、今の局面では『変動10』を選ぶのが無難です」(同)

 また、出し入れ自由で証券口座版の普通預金のような存在であるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の足元の運用実績も、メガバンクの普通預金(0.2%)を上回る0.3%台に達している。信用度が高くて満期までの残存期間が短い債券などで運用する投資信託で、元本割れのリスクが極めて低い。とりあえずMRFに資金を入れておき、個人向け国債の募集が始まったらその購入に充てるという手も考えられる。

「募集期限(5月1日)までに完売している可能性もありますが、ソフトバンクグループが発行する第65回無担保社債の利率が3.00~3.60%(仮条件)と群を抜きます」(同)

 新年度早々だったこともあって、この記事の執筆時点で他に高利率を提示している社債は見当たらなかった。5月の連休明け以降、魅力的な利率の社債が登場することを期待したい。

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