丼ものも、うどんの出汁と同様に甘じょっぱい味付け。うどんやご飯ものだけでも、お酒が進んでしまう。(撮影・古寺雄大)

 商圏が異なるため、十分にすみ分けは可能だということだ。そして、資さんは着実に勢力を拡大し続けている。

 25年4月は、東京都の足立鹿浜店と埼玉県の北鴻巣店がオープン。25年は全国で21店舗の新規オープンが予定されている。前出の伊藤さんはこう語る。

「これまでにない出店スピードですが、それを実現するには、すかいらーくグループの力が不可欠です。というのも、今後は新規の出店に加えて“業態転換”という形で、既存のすかいらーくグループの店舗を資さんうどんに変えていく計画もあるからです」

丁寧につくりあげていく

 25年の出店は、新規開店が9店舗、業態転換が12店舗の予定だという。

「大切なのは、ただ出店数を増やすことではありません。1店舗1店舗を、お客様に愛されるお店として、みんなで力を合わせて丁寧につくりあげていくことが重要です。それが、私たちがこれからも取り組むべき課題であり、変わらず大切にしていかなければならないことです」(伊藤さん)

 SNSでは「近所にできてほしい!」という投稿で溢れている。資さんフィーバーはまだまだ続きそうだ。

(編集部・古寺雄大)

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