ワースト4位は、上田綺世(フェイエノールト)だ。日本では希少性の高い本格派ストライカーとして実力も認められているが、欧州舞台では能力を発揮し切れていない。オランダの名門フェイエノールト加入1年目は、メキシコ代表のサンティアゴ・ヒメネスの牙城を崩せずに公式戦37試合出場もスタメンは7試合のみで計5ゴール。そしてヒメネスのACミラン移籍で期待が高まった2年目の今季は、故障での欠場試合が多く、ここまで公式戦23試合(スタメン11試合)出場で7ゴール。スタメンで出せば結果を出す男であることを日本のファンは知っているが、そのための信頼を掴み切れていない。今年3月の「Transfermarkt」の市場価値は800万ユーロ(約13億円)だが、これはフェイエノールト加入時と変化なし。「停滞」と言われても仕方がない。
ワースト3位は鎌田大地(クリスタル・パレス)になる。フランクフルト時代の実績とラツィオでのシーズン後半戦での躍動を経て今季、プレミア初上陸を果たした。現地での注目度、期待度ともに高く、開幕戦からスタメン出場を続けたが、思う通りの結果を得られずにレギュラー剥奪。リーグ戦の第11節まではスタメン出場7試合も、昨年11月下旬の第12節以降は17試合中スタメンは3試合のみ。カップ戦で7試合に出場して2得点3アシストと数字が付いてきたが、リーグ戦では得点もアシストもない状況が続いている。高度なパスと優れたキープ力に得点能力も備える鎌田の実力は日本人ファンならば誰もが認めるところだが、欧州での評価はやや下落している。
ワースト2位は古橋亨梧(レンヌ)だ。セルティック在籍3年半で公式戦165試合85得点を挙げて得点王、リーグMVPなどにも輝いてきたゴールゲッターで、今年1月に新たな挑戦を求めてフランス1部レンヌに移籍した。5大リーグでのプレー経験のない30歳としては破格と言える移籍金1000万ポンド(約20億円)で現地ファンの期待も大きかったが、ここまでは期待を裏切る“失敗”のシーズン。古橋の獲得を喜んでいたホルへ・サンパオリ監督が直後に解任された不運もあり、ハビブ・ベイェ新監督の下でチームが5勝3敗で順位を16位から12位に上げた中、古橋はスタメン出場したデビュー戦で無得点に終わると、その後は途中出場のみ。プレー時間は計113分で無得点となっている。