第2位は鈴木彩艶(パルマ)だ。類まれなフィジカル能力を有する日本代表守護神。2024年1月のアジア杯では多くの批判を受けたが、同年7月にベルギー・シントトロイデンからイタリア・セリエAのパルマへ移籍すると、開幕から正GKとして驚異的な反射神経でビッグセーブを連発し、自慢の長距離キック&スローも披露。パルマDF陣が崩壊気味で毎試合多くのシュートを浴びる中、それをアピールチャンスとばかりに自らの評価を上げている。「Transfermarkt」によると、市場価値はパルマ加入前の昨年6月の250万ユーロ(約4億円)から今年3月には1400万ユーロ(約23億円)まで急上昇。欧州ビッグクラブへの移籍も取り沙汰されている。

 そして今季の欧州サッカー界で最も評価を上げた日本人選手の第1位は、佐野海舟(マインツ)だ。鹿島アントラーズから昨夏にドイツの中堅クラブであるマインツに移籍。渡独する直前に不同意性交の疑いで逮捕(不起訴処分)されたが、無事にチームに合流して開幕戦からピッチに立つと、圧倒的な運動量とボール奪取能力を発揮してスペシャルな活躍を披露。ここまでリーグ戦全27試合にスタメン出場し、チームの躍進(第27節終了時点で4位)の立役者となっている。その働きぶりに「Transfermarkt」の市場価値も反応。昨年10月の250万ユーロ(約4億円)から今年3月には1700万ユーロ(約28億円)まで上昇した。

 一方、「評価DOWN」の5人は誰か。ワースト5位は菅原由勢(サウサンプトン)とする。オランダ・AZで実績を積み、昨年7月にプレミアリーグのサウサンプトンと4年契約を結ぶと、開幕戦からスタメン出場を重ねて第3節には初ゴールもマークした。だが、その後は正確なクロスでチャンスを演出する一方でPK献上など失点に絡むシーンもチラホラ。何より、チーム成績が伴わず、ここまで第29節を終えた時点で、サウサンプトンはわずか勝点9(2勝3分け24敗)で断トツの最下位に沈んでいる。もちろんその責任が菅原にある訳ではないが、チームが低迷する中で菅原もベンチスタートの試合が増えており、現時点でリーグ戦29試合中、スタメン15試合、途中出場11試合と貢献できていないことは確かだ。

次のページ 「停滞」「失敗」のシーズンだった2選手