症状が悪くならないように「かなり気を使っている」は19.2%、「まあまあ気を使っている」が32.9%を占めました。さらに「症状に影響すると気づいたときに、気を使う程度」は16.4%で、花粉症の人になんらかの配慮をしている人の割合を合計すると、68.5%という結果でした。

 一方で、「花粉症の人に気を使おうと思っていない」は6.8%にとどまり、また、「何が影響するかわからないので、特に何もしていない」は19.9%でした。
 

 花粉症ではない人の7割が「花粉症の人に気を使っている」と答えているのに対し、「周囲が理解、配慮してくれている」と感じている花粉症の人は5割という結果になり、双方のあいだでに温度差があることがうかがえました。
 

花粉症ではないあなたに…

 花粉症の人と、そうでない人の間にある「ギャップ」。今回のアンケートでは、花粉症の人から花粉症ではない人に「お願いしたいこと」「伝えたいこと」を聞きました。

「服をはらってほしい」「窓を開けないでほしい」といったお願いのほか、生活上のサポートを求める声もありました。

「保湿機の水を補充してほしい(寝るときなどに口呼吸になり喉が痛い)」(10代、男性)

「2割ほどいつもより多く動いてくれると助かる」(40代、女性)

「お酒の誘いを減らしてほしい」(60代、男性)

「人付き合いは悪くなるが、そこは大目に見てほしい」(60代、男性)
 

 また、花粉症の症状が出ているときに向けられる「視線」も、当事者にとっては辛いもののようです。

「哀れみの目だけはやめて欲しい」(50代、女性)

「鼻水をティッシュで押さえて凌いでいる時はそっとしておいてほしい」(60代、女性)

「鼻の穴にティッシュ詰めていても引かないでほしい」(40代、女性)

「またくしゃみしてるとか言わないで!」(50代、女性)
 

 そして、「国民病」と言われる花粉症。いまは花粉症でない人、いつなんどき、症状が出始めるかわからないのです。

「一定量を超えると誰でも花粉症になるというから、心配。気を付けてほしい」(50代、女性)

「花粉症じゃなくてよかったね。幸せだと思って欲しい」(50代、女性)

(AERA dot.編集部)

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