
Z世代の代弁者から、時代の代弁者へ。アーティストとしてもプロデューサーとしても階段を上っている。ちゃんみなさんが思いを語った。AERA 2025年3月10日号より。
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――プロデューサーを務めたガールズグループオーディション「No No Girls」で候補者一人ひとりに対し真摯に向き合い続けた。
ちゃんみな:「絶対に目を背けず常に人としてちゃんと向き合う」ということを大事にしていました。逃げたくなる場面でも絶対に逃げない。彼女たちの胸の内がわからなかったり、個人的に間違っていると感じたら必ず伝える。私が普段人と接している態度のまま彼女たちにも接していました。
プロデューサーでしかもアーティストでもある私に対して彼女たちから距離を縮めることは難しいと思うので、自分から近づいていこうと決めていました。自宅に大勢を招いて和気あいあいとした時間を過ごしたり、一人ずつ来てもらって話をしたこともあります。出産後は韓国にいたのですが、直接話をするために日本から何人かに来てもらったこともあります。
責任を取らなければ
――惜しくも見送った候補者の手を握って「誰の手も離さない」と誓った。
ちゃんみな:元々私は責任感が強いんです。SKY-HIからは「みな(ちゃんみな)ほど責任感が強い人はそういない。だからオーディションを任せたい」と言われました。オーディションが始まる前から「最後まで責任を取らなければいけない」という重圧は感じていました。
「No No Girls」から生まれたHANAのメンバーが決まりデビューに向かっていますが、まだまだ達成感はありません。見送った子たちとも日々連絡を取っています。今回出会って私に心を開いてくれた子たちみんなの夢が綺麗に咲くまで、本当の意味での達成感はないと思っています。
――「No No Girls」を通して候補者が過去に突きつけられてきた多くの“NO”が浮き彫りになった。
ちゃんみな:あの子たちが突きつけられてきたNOを私は全部受けてきました。ということは、生きていたら当たり前に突き刺さってくるNOだということ。だからこそ自分自身と重ねて応援してくれる視聴者の方が多かったんじゃないかと思います。