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駅前のサイゼリヤにも出没!?
演技力だけでなく、共演者とのやりとりや、バラエティーで見せる天然ぶりでも人々を魅了している。
今回共演した松村からは「人の話を聞いていない」とバラエティーで暴露されていた(日本テレビ系「しゃべくり007」2月3日放送)。2人で取材を受けた際、担当者の説明に「ふーん」と上の空の対応をした松に対し、松村が「聞いてます?」と確認したところ、「聞いてるよ!」と強めの語気で返されたという。ところが、いざ取材に入ると「何これ?」と、松村の予想通り全然話を聞いていなかったことがあったとか。
また、松に夕食に誘われたことがあったが、個室のない焼き肉屋をマネージャーと予約してしまっており、そんな店に松を連れて行くわけには行かないと自己判断した松村。翌日に昨晩の夕食を尋ねると「駅前のサイゼ(リヤ)!」というまさかの返事が返ってきたそうだ。これにはSNSで「松たか子とサイゼリヤで遭遇する世界線どこ?」「駅前のサイゼ行く松たか子かわいい!」と意外な庶民派ぶりにファンは盛り上がっていた。
「かつて『ぐるナイ』の『ゴチバトル』に出た際も、風船をふくらますことができない意外な一面や、バトルでビリとなり悔しがる姿がとってもキュートでした。最近では、行きつけの飲食店を紹介する番組でソバ屋を訪れた際、つゆをちょっとだけつけて豪快にすする様子が“男前過ぎる”とバズったこともありましたよね。歌舞伎の名門出身であるにもかかわらず、まったく飾ることのない素顔に、ファンになってしまう人も多いのでしょう」(週刊誌の芸能担当記者)
エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、松たか子の魅力についてこのように分析する。
「坂元裕二、野木亜希子といった今のドラマ界を代表する大物脚本家が作品を委ねるということは、それだけ俳優としての信頼感が厚いことの証拠でしょう。彼女なら役の微妙な表情・心理・行動を、繊細で豊かな表現力と確かな演技力で見る人に伝えてくれる。そんな思いがキャスティングに込められているように感じます。個人的には1996年に『古畑任三郎』の第2シーズン『魔術師の選択』で演じた、山城新伍演じるマジシャンの助手・サキ役、また、田村正和と30歳も年が離れた血のつながらない親娘を演じた1998年の『じんべえ』が印象に残っています。『じんべえ』はいわば『ファーストキス』と男女が逆になったシチュエーション。年月がたち、当時21歳だった彼女がそういった役を演じていると思うと感慨深さを抱く人も多いのではないでしょうか」
近年では「アナと雪の女王」シリーズでの声優などマルチな活躍をみせる松たか子。年女となる今年も無双状態はしばらく続きそうだ。
(高梨歩)
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