ドイツから帰国した皇太子さま(当時)を、雅子さまと一緒に出迎える愛子さま。見つめ合う眼差しに愛情と信頼がにじむ=2011年、東宮御所、JMPA

愛子さまのツッコミに嬉しそうな陛下

 愛子さまは昨年春に学習院大を卒業し、就職した日本赤十字社での勤務と公務の忙しい日々を送り始めた。

 昨夏は、愛子さまが仕事の都合のため、ご夫妻との那須御用邸(栃木県)でのご静養に同行できないときもあったが、ご一家に接した多くの人たちは、変わらぬご一家の絆の固さを口にする。

 そしてご一家は、カメラの前でも飾らず、ありのままの姿を見せる。

 ご一家は昨年5月の大型連休中には、御料牧場(同県)に滞在。テレビカメラの前では、こんなユーモラスなやり取りがあった。

 天皇陛下は前年春と比べて「去年は菜の花がきれいだった」と、御料牧場までの道のりを振り返った。雅子さまがにこやかに相づちを打つと、陛下は楽しげに「今年はね、渡良瀬川に……」と続けた。

 ところが愛子さまは、「あまり気づいていなかった」とツッコミを入れるように言って笑い、雅子さまにも目線を送る。

「いやいや、ちゃんとあそこのところね」と食い下がる説明好きな「お父さん」を見守る雅子さまと愛子さま。そんなご一家について、陛下を学生時代から知る人物はこう話す。

「陛下のなんともリラックスされたようなお顔がテレビに映るたびに、感慨深い気持ちになります。激務でいらっしゃるでしょうが、どうかご家族との大切なひとときには、お気持ちもお身体も休めて過ごされてほしい」

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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