web3が浸透する時代は情報の取り方が命運を握る

「WHITE SCORPION 『NATSU』」(撮影:和仁貢介/朝日新聞出版写真映像部)

天羽:NFTって言葉はとっつきにくいですよね。黎明期の2020年ごろNFTを使ったビジネスを考えたとき、NFTって言葉を使わずに進めようということも議論されていました。結果、タイミングが良くNFTという言葉は認知度が上がりましたが、じつは世間に溶け込むサービスの実態ってわかっていないことも多いんです。

ALLY:たとえばスマホの構造とかでしょうか?

天羽:そうです、たとえばSNSはみんな使っていますが、裏側の広告の仕組みなどは全員が理解しているわけでもありません。でも、使われている。これを「マスアダプション」といいますが、NFTもやがて構造を知らなくても誰もが当たり前に使っている状態になると思います。たとえば、2025年はLINEにNFTやトークンが溶け込んでいきます。いままでは暗号資産の取引所に口座を開いたり、さまざまな手順が必要だったんですけど、これは非常に面倒臭くて途中で挫折してしまう人が多かったんです。でも、これからは最初にカジュアルなゲームがあって、そこでポイントがたまって、そのあとで換金する作業が出てきます。体験する順番が変わってきて、世界的に流行っていくことでしょう。そこではあるNFTをもっていると、コミュニティに参加できるといった仕組みが当然生きてきます。普段皆さんが使っているアプリやサービスに、知らないうちにどんどんなじんでくると思います

NATSU:なるほど、そうやって誰もが使うアプリとかでなじんでくれると、私たちも助かります。「NFTが難しい」とか、先入観とかにもとらわれている方とかでも、浸透していってくれるといいですね。

MOMO:そういった暗号資産とかビットコインの話とかを聞いていると、お金を持っている人しかやっていないのかなと思うんですけど、実際はどうなんでしょう?

天羽:じつは高額NFTの取引量は減ってきているんです。最近は無料でNFTを発行できるサービスが増えています。NFT発行は無料でユーザーの数を増やして、コミュニティを拡大させたあとでいろんな取り組みをして価値を上げていくという取り組みが増えていますね。

MOMO:それは参加しやすいですね
 

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