日本では、オンラインカジノの運営も賭けることも違法だが、利用者が摘発されるようになったのはこの1年だ。

「それまでは決済代行業者を摘発するくらいで、国も行政もほとんど何の対策も取ってこなかった。海外の事業者から、日本は『オンラインカジノ規制が緩い国』と認識され、日本人はターゲットにされてきた」(木曽さん、以下同)

 最近、利用者の取り締まりが始まったことで、利用者数は頭打ちになると予測する。

「しかし、いずれは下げ止まり、抜本的な対策が必要になると思われます」

 木曽さんによると、海外のオンラインカジノ事業者が納めた税金は、その国の福祉向上などに使われるという。その売り上げに、依存に陥った日本人が貢献しているのは皮肉な話だ。

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)

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