わが子が不登校になった場合、中学卒業後の進路をどうすればいいのか、高校はどのように選べばいいのか、悩ましいものです。中学卒業後の進路の選択肢や内申書について、 “不登校専門のオンラインプロ家庭教師”、「イエローシードラビー」代表の植木和実さんの著書「これだけで大丈夫! ずっと不登校でも1年で希望の高校に合格する方法」(日本実業出版社)からお届けします。
【フローチャート】不登校からの中学卒業後の進路 選択肢はこちらここでは、実際に受験勉強に入る前に、生徒やご家族から質問の多い、「中学卒業後の進路」について、お話しします。不登校からの高校選びについて、まだまだ情報が少ない、モデルケースが少ないというお声も聞きます。長年、不登校の生徒たち一人ひとりに伴走してきてわかった、卒業後の進路の決め方について、ご紹介します。
中学卒業後の進路の選択肢
中学卒業後の進路には、いまやたくさんの選択肢があります。
教え子たちを見ていても、全日制の高校を選ぶ生徒、自分の体調に合わせて通いやすい時間帯を選択できる定時制高校を選ぶ生徒、通信制高校を選択する生徒、高等専修学校で専門性の高い技術を身につけながら提携先の通信制高校に通う生徒、そもそも高校進学自体を選択せず高等学校卒業程度認定試験(高認)を利用し、専門的な資格を取得しながら大学進学をした生徒、本当にさまざまです。
自分を知り、どう生きていきたいか真剣に考え、戦略を立てて進学先を決定する。一人ひとりが自分の人生を思うように創りながら幸せに生きることが一番の成功。
それを主軸に据えながら、進路を選択していくといいようです。
結論から言うと、どの道を選ぶにしても、中3までの学習範囲を中学卒業までに習得することが最重要事項。その先に進む鍵になります。
高校選びの参考・サポートになるように、フローチャートを作成してみましたので、まずは、自分にはどんな選択肢があり、どのタイプの高校が合うか、チェックしてみてください。勉強は、割となんとかなります。
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基本的には、高校の課程には、全日制と定時制、通信制の3つがあり、いずれかを修めると「高校卒業資格」が得られます。
また、中学卒業後の別の進路として、修了時に国立大の2年生への編入制度がある5年制の高等専門学校(高専)、専門的な勉強をいちはやく始めることができる高等専修学校があり、また、「絶対に大学には行く」という鉄の意志のもと、戦略的に高校進学を選択せず高卒認定試験にチャレンジする子もいます。
※本記事では「全日制高校」と「通信制高校」について詳しくご紹介します。
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