
野党会派の現職都議は内情をこう話す。
「自民党がやっていたことは違法で確かに問題行為です。ただ、支出がものすごく多く、常にきつきつというのは間違いないです。詳しい額は言えませんが、忘年会から新年会シーズンはたしかに数百万円の額が飛んでいきます。党から援助されるところもあるが、ないところも。正直、区議より、ほんの少し収入が増えるだけです。区議時代よりきついと言えます」
野党も一緒?
さらには国会議員との差も大きいという。
「選挙前になると、国会議員の場合は大型政党の場合、党から1千万円ほど支援されるケースがあるが、都議の場合は60万円ほどです。もちろんそれでは足りなくて、個人の口座から出すこともちょくちょくあります。不記載をした自民党の気持ちは、多少わかります」
自民党のある区議がこう話す。
「大きな収入がなくなったことで、選挙に使うお金も少なくなり、会派のパーティーを開いて参加者にアピールすることもできません。どうお金を集めていくのかのめども立っていません。このままでは今年6月に行われる都議選で自民は大敗するのでは、といった声が党内部で出ています」
カネがかかる政治が続く限り、また新たなカネ集めがでてきそうだ。
(AERA dot.編集部・板垣聡旨)
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