また、日本テレビ系「DAISUKI!」やTBS系「明石家さんちゃんねる」などのバラエティー番組でも活躍し、23年6月にスタートしたBSフジの冠番組「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」は今も続く人気番組となっている。芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。

「飯島さんは、1990年代初頭には人気女性芸能人を多数輩出した『カネボウ』や『キリンビール』のキャンペーンガールを務め、レースクイーンとしても活躍。ドラマ『マスカット・ムーン』で俳優業にも進出し、網浜直子さんとの音楽ユニット『W-NAO』で歌手デビューもするなどマルチな活躍を見せました。現場から特に悪い話は聞いたことがないですし、芸能界で幅広い交友関係を築いているところを見てもタレントイメージとギャップのない気さくで飾らない性格なのでしょう。これまで多数のドラマや映画に出演しており、ウッチャンナンチャンの内村光良さんとダブル主演の月9『バスストップ Summer Destiny』や中山美穂さん主演の月9『おいしい関係』、小泉今日子さん主演のドラマ『恋を何年休んでますか』、篠原涼子さん主演のドラマ『ラスト・シンデレラ』などのヒット作でも存在感を放っています」

離婚の話題に「耳が痛い!」

 なお、「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」は飯島が地元民に愛されるお店を飲み歩き、常連客やゲストと飾らない“ほろ酔いトーク”を繰り広げるロケ番組。今年1月23日の放送回では、その場にいた常連客の8割が“バツイチ以上”だったことから、「気が多いってことよ」「忍耐力がない」などと自虐大会がスタート。すると、これを横で聞いていた飯島は両手で耳を塞ぎながら「耳が痛い!」と悲鳴を上げていた。

 昨年発売されたフォトエッセー『飯島直子 今のための今まで』(世界文化社)では、自身の結婚離婚についても触れている彼女だが、前出の編集者が振り返る。

「プライベートでは2度の離婚を経験している飯島さん。2001年にTUBEの前田亘輝さんと離婚した数年後、13歳年下の新宿歌舞伎町のホストとの親密交際が報じられました。当時、彼に入れ込む様子やタワーマンションでの同棲生活などが週刊誌に報じられると、その影響もあってかメディア露出が極端に減少。しかし、12年に再婚した会社経営者と離婚していたことが21年に明るみに出てからは、『伝説の頭 翔』で8年ぶりとなる連ドラレギュラーを務め、23年にインスタグラムを開設してファンと積極的に交流するなど、吹っ切れたかのように活発な動きが見られます」

「べらぼう」への出演で“凄み女優”としての需要がますます高まりそうな飯島。飾らない生き方に憧れる女性も増えそうだ。

(小林保子)

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