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今週の花粉飛散量は、九州から関東で「少ない」予想。スギ花粉の飛散のピークは、東京などで2月下旬からとなりそう。例年・前年と比べても花粉飛散量は多い所がほとんどで、早めの対策が必要です。

飛散量「少ない」予想 ピークはまだ先

8日(土)にかけての花粉飛散量は、九州から関東で「少ない」予想です。ただ、明日4日(火)からは強い冬型の気圧配置となり、週末にかけて今シーズン一番の強い寒気が流れ込むでしょう。全国的に厳しい寒さが続き、風も強まります。花粉の飛ぶ量がわずかでも、油断せずに対策をしてください。

早い時期からスギ花粉の飛散が始まった東京でも、本格飛散はもう少し先。スギ花粉の飛散のピークは、福岡・高松・東京で2月下旬から。3月上旬から中旬には、広島、大阪、名古屋、金沢、仙台など広い範囲でピークとなるでしょう。

例年・前年より 多く飛ぶ傾向

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2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。2024年春は花粉の飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年春は2024年に比べ飛散量が増加する地域が多いと考えられます。
また、日本気象協会がおこなった花芽調査では、スギ雄花の花芽の量は、四国、近畿、東海で、例年より多い傾向であることが確認されています。

これらのことから2025年春の花粉飛散量は、例年に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、非常に多い所もあるでしょう。東北北部は2024年春の飛散量が非常に多かったことと、夏に日照時間が少ない時期があったことが影響し、例年より少ない見込みです。前シーズン(2024年)に比べると、九州から近畿は非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。

外出時の花粉対策

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花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
花粉を吸いこむ量を、およそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

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