職場の「女の人間関係」に憂うつな30代女性　鈴木涼美が実践する「サバサバ系女子にフリフリの服を押し付ける」遊びとは

　作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの（特に役に立たない）オンナのお悩み道場」。本日お越しいただいた、悩めるオンナは……。

【写真】Vネックでにっこり　鈴木さんの“教師姿”

Q. 【vol.33】職場に苦手な人がいるワタシ（30代女性／ハンドルネーム「ねこいぬ」）

　1カ月ほど前に転職したのですが、最近職場で苦手な人ができてしまいました。その人（Gさん）は5、6人のグループでいつも一緒にいます。Gさんと同じグループの人から数回「もしよかったら」とお昼に誘われたことがあります。正直、私は静かに1人で食べているほうが気楽で心地いいのですが、誘われたのに断るのも感じが悪いと思い一緒にランチを食べました。その時にやっぱりGさん苦手、と思ってしまったのです。

　やっぱり、というのは初対面の時からマシンガントークで勢いがよく圧のある人だなと思った印象が、より確かなものになったからです。また、実際話す時も社内のチャットでやり取りする時も、嫌味のような鼻につく言い方をしてきます。何かと異動が多い職場らしいので、今後Gさんと一緒に仕事をすることになるのでは？と思うと憂うつです。女の世界を知り尽くしたであろう、鈴木涼美さんに面倒な女の人間関係を上手くかわす方法をご教示いただきたいです。

A. 嫌いな人に嫌いじゃないキャラを押し付けてみる

　以前も少し似たお悩みがあった、ということは職場の人間関係、特に同性同士の微妙な距離の取り方については悩まれている方がとても多いのだと思います。私もかつてはかなり規模が大きく、また異動もけっこうある会社の社員でしたから、感じのいい人ばかりではない職場で、苦手な人や不快な人というのが出てくる気持ちも、その人と距離はとりたいものの、波風立てて対立したくはないという気持ちも少しわかります。