東海地方は、2月4日(火)から、この冬一番の強烈な寒気が流れ込み、長く居座る見込みです。普段雪があまり降らない地域でも、積雪の恐れがあります。雪への対策は、早めに行うようにしてください。
岐阜県山間部は積雪急増 今日30日午後の天気
昨日29日から雪の降り方が強まり、飛騨北部や郡上市山間部では、24時間降雪量が40~50センチ程度と、ドカ雪となっています。今日30日13時現在の積雪の深さは、白川村で159センチ、飛騨市河合で128センチ、郡上市長滝で101センチ、飛騨市神岡で40センチ、本巣市樽見で14センチ、高山市で8センチを観測しています。
午後も、冬型の気圧配置が続き、上空には強い寒気が居座る見込みです。夜遅くにかけて、岐阜県山間部では、さらに積雪の増える所があるため、大雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒してください。
平野部では、晴れる所が多いですが、北西の強い風にのって、雪雲や雨雲の流れ込む所があるでしょう。岐阜市や名古屋市などでも、にわか雪やにわか雨はありそうです。
2日と3日は広く天気が崩れる その後はこの冬一番の強烈寒波
明日31日は、冬型が緩み、高気圧に覆われるでしょう。岐阜県山間部は、雪の降り方が落ち着く見込みです。平野部は、晴れ間がありますが、雲が流れ込みやすく、スッキリとは晴れなさそうです。
2月1日(土)は、天気は下り坂です。西から前線を伴った低気圧が西日本に近づく見込みです。また、関東の南の海上にも、小さい低気圧が発生するでしょう。午前中は晴れますが、午後は段々と雲が広がる見込みです。夜には、雨や雪の降りだす所がありそうです。
2日(日)は、前線を伴った低気圧が、東海地方の南の海上を通過するため、午前中は、広い範囲で雨や雪が降るでしょう。朝にかけては、東海地方の平野部でも、みぞれとなる所がある見込みです。午後は、雨や雪はやみますが、天気の回復は遅く、曇り空で経過しそうです。
3日(月)は、低気圧が新たに、日本海と南の海上に発生し、本州付近を通過する見込みです。この2つの低気圧の影響で、昼頃から雨や雪が降るでしょう。
2日(日)と3日(月)は、岐阜県山間部以外に、愛知県東部や静岡県の標高の高い山沿いなどでも、湿った雪が降り、積雪となる所がありそうです。今後の情報に注意してください。
この雨や雪の後、日本付近は強い冬型の気圧配置へ変わり、この冬一番の強烈な寒波がやってきそうです。岐阜県山間部を中心に、警報級の大雪の恐れがあり、普段雪があまり降らない地域でも、積雪の恐れがあります。雪に慣れない地域の方は、早めに雪への対策を進めてください。立ち往生や交通障害に警戒が必要です。
4日から数年に一度レベルの寒気 寒さが長引く 昼間も極寒
4日(火)以降、東海地方の上空1500メートル付近には、マイナス12℃前後の非常に強い寒気が流れ込み、東海地方は一段と冷たい空気に覆われる見込みです。名古屋で1センチの積雪を観測した1月10日よりも、強い寒気で、長く居座るのが特徴です。
この冬、名古屋で最高気温が最も低かったのは1月10日で、4.6℃までしか上がらず、昼間も極寒となりました。4日(火)以降、昼間も凍えるような寒さが長く続くでしょう。山間部は、真冬日(最高気温0℃未満)の続く所がありそうです。路面の凍結や水道管の凍結にも注意が必要です。
風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。