あっはっはっは!
年配の男性カメラマンたちから、楽しげな笑いが起こる。ゲネプロでは珍しい光景だ。しばしば舞台を撮影している女性カメラマンも初めて見たと驚くような笑い声が何度も会場内に広がったのは、1月26日の東京・グローブ座。舞台に立つのはたった2人、向井康二と室龍太。
互いを「コウジ」「るーたくん」と呼ぶ盟友、通称“るたこじ”が、ともに関西ジュニアだった6年前から「いつか2人で舞台をやりたい」と構想していたという舞台「ムロムカイ」のゲネプロが、この日、行われていた。
「ほぼノンフィクション」の触れ込み通り、それぞれが本人役を務める舞台。終了後に行われた会見でも、お芝居なのか、はたまたコントライブという位置づけになるのか、という質問が飛んだほどで、台本はあり、「お芝居も入ってる」(室)とはいうものの、実際のやりとりや事実に基づいたエピソードが無数に盛り込まれており、「ミドルフィクションって言ってます(笑)」(向井)。(※以下、明確なネタバレはありませんが、一部内容に触れています)
例えば、劇中で“近所”に住むことになる2人だが、向井曰く実際に「ほんまに近く」に住んでいた頃があったそう。ただし、室が明かしたところによれば、「近くに引っ越してこいって行ってさ、おれ引っ越してったらさ、もう数カ月後に違うとこ行ったやん」。間髪入れず「数カ月後やない、2日後」と返す向井に、「おまえ、いい加減にせいよ!(笑)」とキレのいいツッコミが飛んだ。
また、向井が「引っ越し祝い的な?」と室の部屋にさまざまな家電を運び込んだ結果、ドライヤーを3つ手にした室が「3つもいらんのよ!」と叫ぶシーンがあるが、これまた「マジです」と室。向井が劇中の台詞どおり「新商品が出たら、買わずにはいられへんのよな」という「おれって新しいもの好きやん?」なタイプなのはファンもよく知るところだが、室は実際に向井が加湿器をくれたエピソードを披露。「おれ、何個あげたんやっけ?」と向井が訊けば、室は「家にマジで3つあります」「最近1個も使ってない(笑)」と明かした。
ちなみに、舞台上の室の部屋は「もうまんまや」と向井が言うほどの再現性だというから注目したい。「まんまです。本当にスタッフさんが俺の家1回来たことあるんかな?っていうぐらいすごいリアルだね(笑)」(室)